こんにちは。
腰痛、腰の痛みというと、なにかしら経験したことのある方はとても多いと思いますが、当院にお越しになる方の中では特に「座っていて立ち上がる時にイタタッ」となるタイプの腰痛が大多数を占めています。
今、この記事を読まれている方も、恐らく座ってご覧いただいていると思うので、この後おもむろに立ち上がろうとした時に無意識に腰を押さえたりするのではないでしょうか?
この、座っている状態から立ち上がる時の腰の痛みはデスクワークの方の宿命とも言えるものですが、その原因は意外と腰には無く足首に問題があります。
え、足首がなんで腰に関係するの?
イメージが結びつきにくいと思いますので、今回は立ち上がる時の腰の「イタタッ」の原因が足首である理由と対処の仕方をご紹介します。
参考にして、明日からのデスクワークを快適に過ごすヒントにしてみてください。
≪目次≫
- 腰が伸びる時にアキレス腱も伸びる
- 座っている時の足の置き方が悪化させる
- 座ったままできる簡単アキレス腱ストレッチ
1.腰が伸びる時にアキレス腱も伸びる
立ち上がる時の腰の痛みと足首が関係する理由はアキレス腱にあります。
立ち上がる動作をする時、腰が反る方向に伸ばされるのは感覚的にわかると思いますが、この時に腰の筋肉だけでなく、身体の背面、つまり背中側の筋肉はすべて連動して伸ばされます。
背面の筋肉の中でも腓腹筋というふくらはぎの筋肉の先っぽであるアキレス腱は、例えるなら伸ばされるヒモの端っこです。
座った姿勢でいる時に足首が固まってしまうとアキレス腱も固くなります。そうするとヒモの端っこが伸びないまま立ち上がり、腰の筋肉を下に思い切り引っ張る形に力が掛かるので、「イタタッ」と痛みが走るのです。
足首が固まることでアキレス腱が伸びなくなり、腰を引っ張る。
これが足首が原因で立ち上がりの腰が「イタタッ」となる理由です。
2.座っている時の足の置き方が悪化させる
デスクワークの方に多いとは言え、平気な人は立ち上がりもスムーズなものです。
「イタタッ」となる人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか?
その答えは、座っている時の足の置き方です。
・かかとを浮かしている
・足首のところで足を重ねるように組んでいる
・机や椅子の脚に自分の足を乗せている
・横座りのように足を重ねて斜めにしている
こういった足の置き方をしていませんか?
このどれもが、足首を捻じったりアキレス腱を縮こませてしまう置き方です。
この置き方が癖になっていると、立ち上がる時にアキレス腱が伸びないので腰を痛くしやすいので注意です。
それでは、座ったままで仕事中にもできる簡単なアキレス腱ストレッチの方法をお伝えします。
立ち上がる前にちょくちょくこのストレッチをしておくと、立ち上がる時の腰の負担が減るので、是非やり方を覚えて明日から実践してみてください。
方法はとても簡単です。
1:スリッパや靴は脱いで、足裏が床から離れないくらいの位置に膝を伸ばします
2:かかとで床をこするように、つま先を浮かせながらかかとを前に押し出します
3:軽く押し出せるところまでもっていったら、足裏を床につけるように戻します
この1~3を繰り返すだけです。
テンポは自分のやりやすいテンポでOKです。コツは床からかかとを浮かさずにやることです。
これだけでもアキレス腱にストレッチが掛かって伸びくるので、立ち上がりの時に腰を引っ張りにくくなります。
仕事の合間にちょこちょことやってみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか。
デスクワークの方にとっては、椅子から不意に立ち上がる時の腰の「イタタッ」は毎度憂鬱なものだったりしますよね。
その原因は多くの場合足首、アキレス腱にあるので、普段から足の置き方に注意して、最後にお伝えしたストレッチでスッと立ち上がれる様にケアしてみましょう。
効果を感じたら、同僚の方にも教えてあげてください。